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ロシアワールドカップ、日本代表の強みをご紹介

いよいよ今日の深夜3時、FIFAワールドカップロシア大会ベスト16の日本VSベルギーの試合が開催されます。

過去最高に結束した日本代表チーム、監督、選手、スタッフ全てのメンバーが団結している感がある今回のチームで今大会ナンバーワンとも称される超強豪ベルギー代表にどの程度通用するのか楽しみな一戦となりました。

グループリーグ最終戦ポーランド戦での戦略が功を奏するのか?

コロンビア戦とセネガル戦の先発メンバーから、ポーランド戦では香川、本田、原口、昌子の4人を1秒もピッチに出さずに温存した日本代表。今日のベルギー戦では恐らくこの4人を先発に起用してくるはずです。国内外から戦い方を批判されながらもこの4人を休ませて首の皮一枚で決勝トーナメント進出を果たしたのには、大会のスケジュールも影響しています。

もう一度日本代表のグループステージのスケジュールを見てみましょう。

【第1戦】6月19日15:00 対コロンビア 2-1勝利
【第2戦】6月24日20:00 対セネガル 2-2引き分け
【第3戦】6月28日17:00 対ポーランド 0-1敗戦
【ベスト16】7月2日18:00 対ベルギー
※開催時間はすべて現地時間

第1戦と第2戦の感覚は中4日以上ありました。第2戦と第3戦の間は中3日弱とタイトになってきます。強豪国と違い、弱小国である日本代表は初戦にピークを持って来てそこからどれだけピークを持続できるかというコンディショニングのはずです。どれだけ体力のある選手、フィジカルに自信がある選手でも3戦目ともなると疲労がハンパ無くなります。ましてや2戦目から3戦目までの感覚が詰まると3戦目は少し無理して戦うという形になります。
ポーランド戦からベスト16の試合までの感覚も2位通過の場合には中3日で、とにかく体をリフレッシュする時間がどんどん足りなくなってきて、この選手の疲労の状態で超強豪ベルギーとの対戦となるとかなりコンディションは落ちてしまいます。当然プレーの質も普段できていることができなくなる部分が出てきてしまうのも否めません。

元々、お互いが万全の状態で対戦しても10回試合をやっても1回勝てるかどうかという相手です。そんな超強豪相手にコンディションも悪くてミスが増えれば、当然勝てる可能性はゼロに近づいてしまうわけです。

西野監督はワールドカップの前哨戦のスイス戦とパラグアイ戦でほぼすべてのメンバーを試合で使っている通り、今回の選んだメンバーは誰がいつ出ても日本代表としてのレベルが落ちないと判断しています。これも勝負師西野監督の勘や経験から「代表全選手で勝ち上がらないといけない」という考えがあったからでしょう。

恐らく、西野監督は日本代表のサッカーでの長所を消さないようにグループリーグの3試合を戦ったのだと思います。

今大会の日本代表の長所

  • 他国に負けないスタミナ
  • 他国に負けない全選手での献身的な守備
  • 他国に負けない国際試合の経験

日本代表の一番の強みは全員で守備の意識を持っていることです。ポジションで最前線の大迫、その後ろの乾、原口、香川この4人もしっかりと守備をします。時には自陣のゴール前まで戻ってとても良い守備をします。他の国も同様の意識がある選手もいますが、これを1試合通して続けてしまうと終盤にスタミナが切れてベストパフォーマンスができなくなるため、できるだけセーブしています。
日本代表のグループリーグの3戦を観た方ならわかると思いますが、対戦相手はだいたい終盤になると足が止まってパフォーマンスが下がりますが、日本代表は終了の笛が鳴るまでパフォーマンスが極端に下がるほどのスタミナ切れは起きません。このスタミナも日本代表の世界でも屈指の強みです。
とくにワールドカップは世界中のサッカープレイヤーの夢で、その大会の試合ともなると、普段はできないこと、やっていないこともやってしまうほど、つまりはどの選手も頑張りすぎてしまうほど、一生懸命になっています。ロシアの各会場も気温が高い為、終盤近くなると自身が思っていたよりも走れないことも、これらの部分が全選手のスタミナを掃除機のように吸い取って行きます。

西野監督は日本代表び終盤にもパフォーマンスが落ちないスタミナという長所を消さないためにも3戦目のポーランド戦で柱になる選手を温存する形を取ったのだと思います。本当は、ポーランド戦では長谷部も乾も使わない予定だったかもしれません。宇佐美が全く機能せず試合が劣勢になったため乾を投入。0-1で試合を終わらせるために長谷部を投入せざるを得なかったはずです。

香川は日本代表の選手のなかでも、国際的評価は一番高い選手。本田は試合の切り札。原口は走り回って攻守に頼れる選手。昌子は相手のエースを1試合通して封じ込める選手。

どの選手もベルギー戦で、出場している全ての時間でベストパフォーマンスを出さないと世界の一流プレイヤーとは互角に戦えない。この4人をポーランド戦で使わなかったことが、今日のベルギー戦では100%以上のコンディションで試合に出せるというのが西野監督の戦略のひとつだったはずです。

 

ロシアワールドカップ、日本代表の強みをご紹介