だいたい毎日戸塚でしょ!

やっぱり書きたい事、書かなきゃね。

「普通」や「マニュアル」が有害な時もある(ジェフ・ベゾス氏退任発表の記事を読んで

この記事、読んだ人も多いでしょうね。

forbesjapan.com

GAFA」のひとつ。Amazonの創業者ジェフ・ベゾス氏がCEOを退任し会長職になるという発表とそのタイミングで全従業員に送られたメールの日本語訳。(これって日本のAmazonの従業員にも送られているのかな?)

最初に言っておきますが、北原は「ジェフ・ベゾス氏」等のGAFAの創業者を崇拝している信者ではありません。

旅と比喩した伝える能力に共感

ベゾス氏は、ご自身が行ってきた事業を「旅」と書かれていて、この部分にまずは共感しました。そして最後の一文がやはり素晴らしいなと。

発明を続けてください。最初はクレイジーに見えても絶望しないでください。さまようことを忘れないでください。好奇心を羅針盤にしてください。今日もまだ「創業初日(Day 1)」です。

Amazonの多くのスタッフがクリエイティブで、実現するために邁進するからこそ日本でもこれだけの利用者が居て、月額制のサブスクリプションユーザーも単発買い物ユーザーも全てAmazonが生み出した「クリエイティブ事業なのです」

日本がインターネット界で後進国な原因?

日本でも元々、Yahooショッピングや楽天市場の国内大手オンラインショッピングモールがありました。みなさんもどちらかは利用したことがあると思います。恐らく最初のころはYahooや楽天市場の方が買い物客が多かったでしょう。でもアマゾンは「翌日届く」を徹底しました。今では当たり前のようになっている翌日届くAmazonですが、Yahooや楽天にはできませんでした。なぜならば、Yahooや楽天は「インターネット上の賃貸業」だったからです。オンライン上のショップスペースを貸しているだけだから、店舗運営者は借りている側になるんです。多くの商品で「楽天は明日届きます(今ではあす楽があります)」にするためには、借りてくれてる側がやってくれないと実現できません。Amazonも実際には「インターネット上の賃貸業」ですが、「ストックヤードも貸す」という部分で明日届くを可能にしています。しかもそのストックヤードはものすごくIT・デジタル化されていて、人件費を最小限に済ませる努力をしているでしょうね。恐らくですがYahooや楽天にも同じような事を考えついて発案したスタッフもいるかもしれません、同じことができたかもしれません、でもどこかでクリエイティブな行動に制限が掛かって実現しなかったのか、実現が遅れちゃったのかで今のAmazon一強ムードになってきたんでしょうね。

  1. 「おっ!いいね、それ。実現したいね。実現するためにはどうすれば良いか考えてみよう」
  2. 「なるほど、こうやれば実現可能なんだね、では開発してみよう。」
  3. 「完成したんだね、じゃあテストしてみよう」
  4. 「テスト結果も優秀だし、事前告知の反響もいいね、リリースだ」

これにお金を投じたのがジェフ・ベゾス氏やAmazonの経営陣だったんでしょうね。このジャッジとクリエイティブを応援するマインド、それから財力です。

日本の多くの企業では、最近は1番は色々な場面でできているのをよく見聞きします。でも2番から4番までの時間と労力は急に惜しみます。ここが日本がITで後進国でいる原因の一つだとも思っています。

1番なんて人が生きて入ればだれでも思いつくものです。2番から4番のやり方だったり過去の失敗データを提供することが社会や企業で行う部分なのです。でも日本は長い間2番~4番をできるだけ「簡易化」してきてしまった感があります。だから2番から4番のやり方を知っている人、やり方を教えられる人が少ないのが致命的なんだと思います。

2番から4番が育たなくなっているひとつの理由

日本の多くの会社の働き方は「ルーティン」「マニュアル」を大切にします。月曜日から金曜日までの9時~18時で働くのルーティンとかそれが普通とか、スタッフの数が増えてくれば同じことを全員に教えている時間を省略するためのマニュアルとか。一見会社や多くの人数をまとめるのに有効なように感じる「ルーティン」「マニュアル」ですが、実はクリエイティブを失う最大の要因になっているんです。

「ルールを作らないといけないルール」「普通の考え方を生むんだよ普通は」みたいなことなのです。

「ルールを作らないといけないルール」なんて必要ですか?

今回の新型コロナウィルスで考えてみてください。みなさんのルーティンが変わりませんでしたか?ご家庭でのマニュアル的な「普通」が変わりませんでしたか?コロナの影響で変えざるを得ないとみんな変えるんです。東日本大震災の時もそう、今回のコロナもそう多くの日本人は「なってから気付くんです」これではクリエイティブを生み出す日本になりません。

なる前に予測して、なった時に備えて、生きていくのも十分クリエイティブだという事も伝えたくて。もっとクリエイティブに生きましょうよ。