だいたい毎日戸塚でしょ!

やっぱり書きたい事、書かなきゃね。

戸塚区の新型コロナウィルスの4月以降のデータ比較等

2月に横浜港に寄港したダイアモンドプリンセス号の乗客が感染していた事がきっかけで横浜市内にも恐怖を与え続けた新型コロナウィルス。正確には現在も続いているので「恐怖を与え続けている」とも言えるかもしれない。

政府と神奈川県が4月8日に緊急事態宣言を出し、5月24日までおよそ1カ月半人々は自粛生活を強いられた。飲食店やサービス業の多くは休業か短縮営業に変更し、市民は在宅勤務(テレワーク)もしくは時差出社などで「密」を避けての日常に。私は1976年(昭和51年)生まれだが、こんな日本は初めて見た。

緊急事態宣言が解除されて3カ月が経過しようとしているが、感染者数は増加の一途をたどり続けている。緊急事態宣言中の経済損失の大きさ、最新の発表によるGDPの成長率の低下を見ると政府としても「解除せざるを得ない状態」だったとも思える。

弊社も、自動車修理工場とクリエイティブオフィスの2つの事業部があるが、緊急事態宣言中のダメージは大きかったし、緊急事態宣言解除後も相変わらずの昨年比マイナスの月が続いている。

私が理事を務める、戸塚区のまちづくり活動を行うNPO法人りそーるとつかでは、横浜市が発表する横浜市内18区それぞれの感染者数をもとに18の区がそれぞれ何人に一人の割合で感染者がいる計算になるのかを発表し続けている。(詳しくはNPO法人りそーるとつかのFacebookページにて)今回の記事では、そのデータとは別に市民が日常生活と経済活動を再開してからは、どのくらい感染者数に変化があるのかを計算してみた。

緊急事態宣言解除後の感染者数増加の推移

横浜市戸塚区を中心に18区の新型コロナウィルス感染者数増加の推移

グラフを見てみるとわかると思うが、感染者数が増えてきたりクラスター感染が起こりだしたから政府は緊急事態宣言を発表したというのもあり「緊急事態宣言中」が感染者増加数が多い。

戸塚区は宣言中の1週間あたりの感染者増加数平均は「2.8人」宣言解除後の1カ月の平均は「0.3人」と宣言解除後のひと月目はかなり増加を抑えられているように見える。しかし、現状では潜伏率が2週間程度と言われる新型コロナウィルス。宣言中は人と会うのを避けたり、外出を自粛したりしていたため、宣言が解除された辺りから2週間程度は感染者が増える要因が少なかったとも言えるのかもしれない。その証拠に、戸塚区の解除後2月目の感染者増加数平均は「2.8人」と宣言中と同等の結果に増えている。2月目とは6月26日~7月17日発表のデータになっており、宣言解除後に徐々に人が動き始め、人同士が接触していく機会が増えて2週間(潜伏期間)が経ってくる頃合いになる。

つまりは、人々が緊急事態宣言前の日常に戻りつつあると感染者数は必然的に増えるとデータが示している。

6月7月8月の感染者増加数平均値比較

横浜市戸塚区の6月、7月、8月の感染者増加数平均の比較(2020年)

先ほどのグラフは宣言解除後から4週間ずつに分けて比較したグラフだったが、今度は6月、7月、8月と月ごとに分けて感染者増加数平均を比較してみた。旭区、都筑区泉区を除いて15区で、6月より7月、7月より8月と確実に感染者増加数平均は増えている。8月はこの記事を書いている時点であと9日ほど残っているが。

先ほども書いた通り5月24日に緊急事態宣言が解除され、翌日から日常生活を戻した人が感染し、潜伏期間と言われる2週間を経ると6月8日に発症することになる。6月はまだ解除されたとはいえ気を付ける気持ちも大きいのであまり増えなかったのかもしれない。

戸塚区は、6月(0.3人)、7月(4.0人)、8月(8.8人)と他の区と同様に徐々に感染者増加数も増えてきている。戸塚区の場合、戸塚駅東戸塚駅の通勤アクセスの良さもあり都内で勤務の人も多く、解除後は在宅から出社に戻った会社もあると考えると人の多い所に行く機会も徐々に増えているのかもしれない。最近ではどこかで感染した人が家庭にウィルスを持ち込み家庭内感染も増えてきている。また6月1日から横浜市立の小中高等学校も再開されており、学校での感染も学校名は一般公表されないが出ているのも事実としてある。

ちょうど今日の報道でWHOが「コロナ騒動は2年以内に収束する」と発表されたが、逆に言うとここから2年、新型コロナウィルスに日本国内も悩まされることになるのかもしれない。もちろん薬が完成すれば状況は変わってくるが。

今回のコロナ騒動で、また人々は多くの事を学んだはずだ。

喉元過ぎても・・・

ひとつ目は、単純比較はできないが。2011年に発生した東日本大震災福島第一原発事故後も給電不足による計画停電などもあり、「いつも使っている電気は無限にある物では無い」「私たちの今の生活における電気を使う製品の多さ」「自然災害の恐ろしさ」「大規模災害発生時の諸々」を学んだはずだ。また、当時も買い占め問題、転売問題も起きていた。当時は民主党政権のタイミングで政治への不信感や不満を話していた人も少なくなかった。2011年から9年後に今回の新型コロナウィルス騒動、マスクその他の買い占めは起きていなかっただろうか?2011年に学んだから必要以上は買うのを辞めようと考えた人がどの程度いただろうか?2011年に政治への不満や不信があったから、その後の選挙に投票に行き、今後大きな災害や問題が発生した時に頼れる政治への投票という形での責任を果たしていただろうか?それとも今回も政治の判断は悪い、政治に不信や不満があると話している部分はないだろうか?

喉元過ぎて熱さを忘れてしまっていなかっただろうか?

現実から目を背け続けると

ふたつ目は、人々が「あえて現実から目を背けている部分」を考えて欲しい。

戸塚区は人口減少の日本の中でも幸運にも人口が増加しています。その理由を考えたことはありますか?

戸塚区の戸塚駅東戸塚駅で朝の通勤時間帯に駅構内への入場制限が行われている時がありますが、その理由を考えたことはありますか?

戸塚駅東戸塚駅最寄りのいくつかの小学校で児童数があり得ないほど増加している理由を考えたことはありますか?

今回の緊急事態宣言中に戸塚区内の今まで気づかなかった部分に気付いた瞬間はありませんでしたか?戸塚区内の今まで行ったことが無いお店に行きませんでしたか?

神奈川県や横浜市が新型コロナウィルスに対して取っている施策や対策をご存じですか?それはどんな方法で知りましたか?

テレビで毎日発表される感染者情報やコロナ情報に対して疑問に感じたことや、言いたいことがありませんか?

日本は世界中で感染者数が爆発的に増えている最中、先進国の中では感染者数増加を抑えていたそうです。他の国も緊急事態宣言のような事を行っていたのに。日本はウチの国よりも狭い中にあんなに人が居るのになぜだと摩訶不思議論もあったそうです。これは今までの日本人として、日本国家として築き上げた日本人らしさの成果だったのかもしれません。アメリカに住む友人からは「日本を見習え!」という記事や報道を毎日見るよ。と当時言われました。

日本が経済活動を再開させざるを得ず、緊急事態宣言を解除した後は他の先進国と増加率があまり変わらないそうです。なぜでしょうか。自粛すると「日本(人)らしさ」が出せるのに経済活動を再開し元の生活に戻りつつあると「日本(人)らしさ」が失われてしまっているようです。どの部分が失われていると思いますか?

今回のコロナ騒動は今までフタをしていた現実に目を向けるタイミングなのかもしれないと個人的には毎日考えさせられています。