だいたい毎日戸塚でしょ!

やっぱり書きたい事、書かなきゃね。

人口減少ニッポン、そのとき戸塚でどうする? -2-

前回の記事の後篇

kitahara-totsuka.hatenablog.com

「市民がターゲットのビジネスをしている場合マーケット縮小がデータで推測された。」について前回は書きました。

今回は「人口減少、高齢化が進むと雇用が難しくなる。」について書きたいと思います。人口減少と言ってもここは横浜、全国的に見ればまだ都会。なんて安心していたらダメです。だって横浜と言っても戸塚ですよ(笑)戸塚の中でももちろん駅周辺のような恵まれた地域もありますが、ウチの会社がある辺りなんて畑は多いし、旧通信隊も近いし、今もこの記事を書きながら窓の外を眺めると目の前の道路を挟んだ向こうにはブドウ畑があり、その奥に築40年くらいの2棟しかない団地ですから。全国の人が考えている「横浜」では無いです(笑)前置きが長くなってしまうからこの辺で本題に入りましょう。

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人口減少、高齢化が進むと雇用が難しくなる。

これは戸塚の事業者にとっては大問題ですよ。若い人が減る=若い人が雇えない、高齢化が進む=働き手が減る、それでも戸塚で事業を続けて行くべきか考えちゃいますよね。ウチの会社は自動車の鈑金塗装の部門と、私が新たに作ったクリエイティブ部門の2つの事業部がありますが、自動車の鈑金塗装の部門に限っては従業員は2人で2人とも50代半ばです。あと10年も働けるかどうか。特に工場が古いウチの場合夏は熱く、冬は寒いという自然と共存しているような工場ですから体にもこたえます。そんな環境なのもあり、このまま2人の従業員が10年働けるとはあまり考えていません。では採用すれば良いですね、はい。募集掛けましょう。ってなりますよね普通は。その時に見つかるかどうか。1万人居れば1人くらいは来るだろう、なんて確率論だとしたら今の戸塚の人口は約27万人で、27人くらいは候補者がいるだろうと考えますね。これが人口が減って行くと候補者の数が1人減り、2人減りと採用できる可能性も減ります。これはあくまでも単純計算ですからとても甘い数字です。実際には0歳~18歳を引くと人口は約23万人、70歳過ぎている人数を除くと約18万人に減ります。これで候補者は18人です。これでも考えは甘くて、18万人の中には仕事を既にしている人が大半ですから、仕事を探している人の中でとなると今ですら1人か2人見つけるのも大変です。事実10年ほど前に採用を試みた時には大変だったと記憶しています。こんな業界が人を雇いたくても雇えない未来がもうすぐそこまで来ているんです。

ブルーカラー(肉体労働系)を避ける若者、最近では会社員時代が長い高齢者もブルーカラーは避けるという話も聞いています。ですからウチの自動車の部門はどう考えてもこの先厳しいんです。厳しいとか可能性が無いとかの話ばかりは嫌ですから、ここでポジティブな考えも書いておきますと、従業員が居なくなって元の鈑金塗装ができなくなっても工場が残る、機材が残る。そしたらシェア工場にしてDIYや職人さんの作業場としてシェアしてもらえば良いかとか、もしかしたら若い人の中でも今の社会の状況を考えて地元で働きたい人がいるかもしれないから、若い人ばっかり探してみるかそのために工業系の専門学校にパイプを作るかとか考えれば手はありそうです。先ほども書きましたがウチは普通に見ればまだ数年は今の従業員が頑張ってくれるだろうから、今から仕掛けておけば最悪のケースは逃れられます。みなさんはどうでしょう。

菓子製造販売の会社を営む友人の会社等は、既に採用難が始まっていて人材紹介会社を通して雇用したり、頻繁に募集媒体に掲載したりと、人を1人雇うのにどれだけのコストが掛かってきているかを考えると呆然とするとも話していました。最近では掲載費が無料の求人媒体も出てきていますので、上手に活用すればコストは減らせますが、人が足りない間の働いているスタッフの過負荷、それに伴いサービス低下、最悪のケースは商品力の低下に繋がってしまっては会社は続けていられません。

だから、こちらも今からどのような人ができる仕事なのか、最先端の技術を導入すれば専門職でなくても同じ仕上がりができるのではないか、それでも無理なら思い切って地域の人ができる仕事でビジネスが考えられないのかを考えて行かなければなりません。これは前回の記事の市場が小さくなることよりも大切な部分ですよね。市場があってビジネスを考えても働き手が居なければ売上は上げられないわけですから。「働き手」が全て機械やAIで済むなら別ですが(笑)

この辺りは、ウチの場合にはほぼ毎日考えています。

今回の記事を読んで考え方が同じだったり、近い方。もっと色々と現状を一緒に把握して将来に備えたい方はお話ししましょうね。1人よりも2人、2人よりも3人で同じ未来に向かって考える方が効率はきっと良いでしょうから。

 

では、また。