だいたい毎日戸塚でしょ!

やっぱり書きたい事、書かなきゃね。

人口減少ニッポン、そのとき戸塚でどうする?

3月になると、年度末ということもあり公的機関が色々なデータを発表しますね。

横浜市では2065年までの「区」別の将来人口推計が発表されました。

2036年2042年まで人口が増加し続けるのではないかと推測される区

港北区、西区、鶴見区

2019年~2032年まで人口が増加し続けるのではないかと推測される区

神奈川区、中区、保土ヶ谷区磯子区緑区青葉区都筑区、戸塚区

すでにピークを迎え現象が始まっており、今後も人口減少が続くと推測される区

南区、港南区、旭区、金沢区栄区泉区瀬谷区

横浜市全体としては2019年にピークを迎え、その後は減少傾向になっていくと推測されています。

推計結果の概要

港北区、西区、鶴見区は、今後も人口の増加が続き、人口のピークは、それぞれ2036年2037年も同数)、2041年2042年
●南区、港南区、旭区、金沢区栄区泉区瀬谷区では、今回の推計期間中(2015年~2065年)、人口の減少が続く
神奈川区、中区、保土ケ谷区磯子区緑区青葉区都筑区、戸塚区は2015年以降、数年から十数年程度の間増加し、その後人口の減少が始まる
●65歳以上の人口が占める割合が高い区は、2015年時点で栄区(29.3%)、旭区(28.2%)、泉区(27.0%)。2065年では港南区(38.8%)、金沢区(38.7%)、旭区(38.1%)。0~14歳の人口が占める割合が高い区は、2015年時点で都筑区(17.0%)、青葉区(13.9%)。2065年では鶴見区(12.0%)、都筑区(11.9%)、瀬谷区(11.4%)

横浜市ホームページより

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事業者として気になる部分は大きく分けて2つです。

  1. 市民がターゲットのビジネスをしている場合マーケット縮小がデータで推測された。
  2. 人口減少、高齢化が進むと雇用が難しくなる。

市民がターゲットのビジネスをしている場合マーケット縮小がデータで推測された。

これは、BtoCの事業者にとっては今からきちんと対策を考えておくべきです。国や業界としても様々な対策は全体で取り組んでいくでしょうが、他社と同じ時期に同じことをやっていても生き残っていけない業種もあります。最近、経営者の方とお話ししてても「人口は減って行く」という事実は知っていても「だから社会は結構やばい状況なんだ」という考えに至っていない事業者が多いのに驚きます。

これは、国やメディアもきっと不安を煽るだけでは国民が疲弊して希望を持てなくなってしまうという配慮もあり、あまり過度な心配をさせないようにしているのかもしれませんが。

戸塚は人口が微増しており、15年程度は人口が減ることは無いというデータだけを見ると、事業者も安心してしまいがちです。駅周辺でのマンションには若いファミリー層の転入者も増えています。このデータから見て、現在「ファミリー世代」向けの事業やサービスを提供している事業者はまだまだ安心だと思うかもしれません。前述のデータでも示した通り戸塚の両隣の栄区泉区は65歳以上の人口が占める割合が横浜市でもトップ3に入っています。今後もこの割合はどんどん上がって行くのが現実です。現状の栄区泉区は15年後、20年後の戸塚区の数値なのかもしれません。それなのに「ファミリー世代」向けの事業やサービスを今後も戸塚で続けて行くべきなのか。いかがでしょうか。

少し前向けに捉えて、お隣の2つの区が既に15年後、20年後の戸塚区と同じような年齢分布になっているのであれば、少しでも余裕がある今、栄区泉区でテストマーケティングを行っておくというのもひとつの手です。高齢化率が上がるとこんな事業がうまく行くのか、こんなサービスが求められているんだ、こんな商品が売れるんだなどという新たな戦略のヒントも見つかるかもしれません。

ウチの会社も今から色々と考えている所です。むしろそれしか考えない日もあるくらいです。

高齢化問題も二極化してきています。少し前までは退職金をある程度もらった高齢者が多く、年金支給額も悪くないのもあり購買意欲や一人当たりの消費単価も高いのが高齢者の特徴でしたが、今は高齢者も格差が激しく不自由ない生活ができている人と不自由だらけで生活している人がいます。栄区泉区では既に高齢者の所得格差もあり、買い物難民孤独死というキーワードも聞こえてきています。今後は低所得高齢者が増えて行くのもあって、高所得高齢者と不動産所有高齢者だけをターゲットにビジネスをやっていれば良い時代ではなくなってきます。後者のお金のそこそこ以上ある高齢者の数が減少してマーケットが小さくなるんですから、供給もそんなに多くは必要なくなるんですよね。そこで、低所得高齢者向けのビジネスを考えようにも「低所得者」いわゆるお金をあまり使えない消費者にできるビジネスというのは、かなり厳しいものになるとも考えられますよね。

さて、みなさんどうします?

次の記事では、「人口減少、高齢化が進むと雇用が難しくなる。」について考えてみたいと思います。

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